北海道保存車輌制覇の旅~3日目その3~
動物との接触を念入りに注意された管理人が向かう次の目的地は、
渚滑よりもさらに山の中、渚滑線の終点に近い滝上町の郷土館です
たった15㎞ほどしか離れていないのに雨が降り出しました
本降りとなる中たどり着いた郷土館は
このでかでかと書かれた「郷土館」という文字のせいか、失礼ながら今まで見てきた博物館や資料館の中でも一、二を争うほどダサく感じます
郷土館正面にはバブリーな外観の建物が
たきのうえホテル渓谷という名のホテルだそうです
郷土館前に設置されているこちらの動輪は複製とのこと
いざ中に入ると二手に分かれています
右に行くとSL館、左に行くと博物館のようで受付は博物館側にあります
「すいませんが」
というとテレビを見ていた二人の男性のうち歳をとった方の一人が反応
どうやらSL館を見るのにも入館料が必要のようです
ただ博物館側と共通だというので、どうせなら元を取る気で全部見ようじゃないかと腹に決めました
(写真略)ただどうでしょう、言い方は適切かどうかはわかりませんが、「狭いところにいろんな展示品を押し込んだ」という感があります
渚滑線の資料にしてもこんなもんです
この「雑多」感はSL館の方に移動してますます強くなりました
そもそも入ってすぐが
これですからね
展示する場所がないのか移動するのが面倒くさいのか、はたまたここが展示場所と決めたのかはわかりませんが、ぱっと見
「なんでここにあるの?」
という疑問はあります
これが目玉というわけでもないでしょうし、第一説明の類もありません
ほかにも例えば
これは石炭塊とダルマストーブなのですが、これはSL館の風除室のようなところにただおいてあるだけ
まわりの散らかり具合も酷いものがある
こちらの荷車の車輪も札がついたまま風除室のようなスペースに立てかけたままです
さらに酷いのになると
こちらの滝見橋のプレートは地面直置き
乗車券箱は直置き、スピーカーも直置きに近いところでの展示です
コンクリート面が濡れていますから、そのうち(もしかしたら既に)乗車券箱の木は腐っているのではないでしょうか
展示もクソもあったものではありません
もっとひどいのが
こんなのや
こんなのや
こんなの
ガラクタのようにうっちゃってあります
いくら人が来ないとはいえ、モノには限度というものがあるでしょう
一応鉄道に関する展示に関してはそれなりに頑張っているようですが、全体的に薄い
SL館に展示されていた機関車の側面図も、なまじ見ごたえあるだけに、どうしても
「なんだかなあ」
という印象はぬぐえません
そのくせ行先標などはガラスケースの中でそれなりに大事に保存してあるんですよね(あくまでも他の展示品と「比較すれば」ですが)
目玉(目玉なんでしょう、きっと)のSLと除雪車にしても、色は無茶苦茶だし除雪車の窓ガラスは割れているしで、管理人が二人も常駐している資料館・博物館とは到底思えないほど残念さが際立ちます
いや逆に考えれば二人しかいないからこそ手が回らないのかもしれない(その割にはテレビ見てお茶飲んでたけどな)という、久しぶりに知的好奇心よりも腹の立つ方が勝る、そんな見学でした
雨も酷くなってきたので早々に撤退して次へ向かいます
あんまりにも腹が立ったせいか、本来次に向かう予定だった北見滝ノ上駅舎記念館をすっ飛ばし
次の次の目的地だった遠軽町郷土館へ出発です