北海道保存車輌制覇の旅~3日目その6~


止別駅を出発した管理人
時刻は既に17時を過ぎています
ただでさえ雨もふって暗く、加えて日没も迫る中、管理人が次に向かうは斜里町町民公園

公園へは迷うこともなく20分でたどり着きました
そう、「公園へは」迷わずにたどり着いたのです
ところがお目当ての機関車がいつまでたっても見つからない

 


こちらが斜里町町民公園周辺の地図
中央の広場(斜里町知床博物館とか斜里町姉妹町友好都市交流記念館とかの文字がかかっているあたり)の隅っこに機関車があったらしいのです
ところが(後で地図と他の方の写真をよく見てかったことですが)馬鹿な管理人は地図下側の駐車場に停めたのち、お寺の裏側・幼稚園方面と木のある方木のある方へ迷い込む痛恨のミス
これではいくら歩いても見つかるわけがありません
雨・日没・今後のスケジュール消化という三つを考慮した結果
「しょうがない、機関車一台諦めよう」
「撮影地に到着した」というくくりで見ればこの旅2回目(1回目は神居古潭駅)の撮影放棄、管理人は次の撮影地へ車を走らせます
お次の目的地はこちら

 


そう、登録有形文化財にも指定されている第一幾品川橋梁
またの名を越川橋梁です
根室国と北見国を結ぶことから名付けられた国鉄根北線は、根室標津から根北峠を越えて斜里までを結ぶ路線として戦前から工事がスタートしたものの、戦争により工事は中断
1957年に斜里から越川まで開業するもその先は工事が進まず、わずか11年で赤字83線指定されて廃線となりました
越川橋梁は鉄筋を一切使わないコンクリート橋として戦中に建設が進められましたが、結局鉄道橋として使われることなく放置
労働者を苛烈な環境で酷使したにも関わらず、その工事成果が「使われませんでした」とあっては浮かばれるものも浮かばれないでしょう
昭和初期のの土木技術を伝えるものとして文化財指定され保護される存在になったことは、せめてもの慰めかもしれません

 


というわけで相変わらず雨の降りしきる中、国道244号線を峠へ向かって走ります
道中は何事もなかったのですが、ゴール直前になって大問題が
「あれ、目印とかなくね?」

 

越川橋梁の正確な位置をカーナビに指示するのは不可能のため、管理人は近くの越川温泉を目的地に設定していました
「橋は温泉の手前にある」
とは把握していたものの、いざ目的地付近に来てみるとこれが全く分からない
管理人にとって不幸なことに、8月は木々の葉がわさわさ茂っている、かつ雨が降っているので見通しがきかず、遠くからの発見を困難たらしめたのです
というわけで越川温泉の入り口に車を一時停車させ、携帯を片手に歩いて探すことに

 

あ、あった!
急ぎ車に戻って橋梁直下の駐車スペース(っぽい空き地)に急行します

 

というわけで越川橋梁
こちらが有名なカーブ+上り勾配側の写真です
ご覧のとおり木によって結構隠されていますが、秋冬に来る危険性を考えればこれくらいは許容範囲でしょう

 

近くから縦構図

 

こちらが車を止められるスペース直上にある短い側の写真
昔々はつながっていたのですが、1973年の国道244号線拡幅によって寸断されてしまいました
根北線廃線は1970年ですので、当時は役立たずの廃墟を片付ける感覚で寸断したのでしょう
ちなみに文化財登録は1998年です

 

橋梁下には説明板がありました

 

さあ時刻は18時過ぎ
お次に向かうは清里町の羽衣児童公園

SLを撮りに行くために車を走らせます
またまた雨が降る夕闇(というか曇って暗くなっている)の中、街灯もない道道827号線をひたすら進みます
途中道道1000号線という記念すべきキリバン道路に入ったのですが、管理人の中に全くそんな感慨はなく、頭の中を占めるのはひたすら
「街灯くらいつけてくれ北海道!」
畑の中をずんずん進んでいると踏切を渡って清里町中心部に入ったのですが、街中に入ったという実感もないまま公園に到着
時刻は19時です
はい、越川橋梁で

こんなTwitterを投稿し、
「ああ、俺はこれで(北海道旅行で行きたかったところの)1/2は行けたんだ」
(一つは宗谷岬。あと二つはのちほど)
と感慨に耽っていたら時間を食い、すっかり夜になってしまいました

 

というわけですっかり幽霊列車の様相になってしまいました、羽衣児童公園に保存されているC58 33

 

除煙板(デフレクター)にJNRマークが誇らしげに書いてありますが、しかし周りが真っ暗なのと車輌の整備状況が相まって、ビビりの管理人は恐ろしくてたまらんのです(笑)
しかも具合がいいというかなんというか、この公園の周りの

 


炭鉱住宅とはいわないまでも古ーい家が、廃墟の如く明かりもつけずに軒を連ねているその姿に、肝っ玉は縮みあがります

 

この写真を最後に撮影を終了しました

 

この時点で管理人は夜間の撮影を諦め、最後に小清水軌道の水上駅跡に残る説明板を撮って今夜の宿と定めた快活CLUB北見店に向かおうと腹に決めました
北見に入る前に最後の撮影地として予定していた美幌町スポーツセンター・柏ヶ丘公園に保存されているC58 82の撮影を放棄したのです
幽霊車輌みたいになってしまう写真を、暗闇の中動物に怯えながら二枚も三枚も撮る胆力は、残念ながら持ち合わせていないのです、情けないことに
というわけで今日最後の撮影地と設定した小清水軌道の水上駅跡へ向かいます
当初管理人が事前予想として検索していたGoogleMapsは、このような道を提示していました

このように線路に沿って札弦駅まで南下するか、道道914号線を延々進んで小清水町の中心街まで北進するルートです
ところがここにきて我が運転するカローラのカーナビ、初めてGoogleMapsよりとんでもないルートを提示したのです

 


こちらがカーナビの示したルートです
一見すればGoogleMapsよりも短絡して国道へ繋がる、いいルートじゃないかと思うでしょう
管理人もこの道に差し掛かるまではそう思っていました
一刻も早く撮影を終わらせて北見へ飛び込みたい人間にとって、距離の短縮は時間の短縮に直結しますから願ったりかなったりです
「ええやんけさすがカーナビ君、頭のおかしいGoogleMapsの道案内とは偉い違いや」
と思いながら道道914号を進んでいくと、
「まもなく左方向です」
言われた通りに左折して、ヘッドライトに照らされた道をご覧いただきましょう

 


「ふざけんなカーナビィィィィィィィ!!!!」
なんとこの旅初めて(運転経験して初めての)未舗装道路です
ほんの短い区間ながら、まさかまさかカーナビが未舗装道路を指定してくるとは思わず、悪態が思いっきり口をついて出てきました
もうすでに雨はあがっていたのですが、当然道にはわだちに水たまりが
なるべく水がはねないようスピードを落としながら慎重に進み、なんとか脱出しました
ここにきて管理人、久々に事前予想で検索したGoogleMapsの道案内をちょっぴりながら見直したのであります

 

だれも走っていないのをいいことに国道をそろそろ(といっても40-50km/hくらいで)走ること30分
ようやく小清水軌道の水上駅跡へ到着しました
ところが看板は見つかったものの撮影できる状況にない
具体的には草木がぼうぼうに生い茂っており、看板のあるところまで到達できないのです

 


このとおり道に面してはいるのですが、この正面の草がえらい勢いで伸びてしまっていて、しっかり撮るために近づくということができません
無理に近づくことも一瞬考えましたが、暗闇の中向こうの畑(むろん私有地)に落っこちたり畦を壊したりするという危険を冒してまで撮るものではない
小清水軌道に関して言えば既に浜小清水駅で説明板を撮っていることもあたったために、この旅三度目、撮影地に着きながら撮影を諦めるという「英断」をもって、本日の撮影は終了です

 


さあ、本日の運転も残りわずか70km!(それはわずかとは言わない)
国道391号線を通って小清水町中心街を抜け、国道334号線という阪神ファンにとっては頭痛のする数字を冠した国道によって1回目の峠越えに挑みます
クネクネの山道、街灯なし、夜間という事情から慎重に慎重に走行、後ろからやってきた車は見通しの効くところで躊躇なく先に行かせ、ソロリソロリ、緊張の中運転していきました

 

 

ところが。