北海道保存車輌制覇の旅~5日目その6~
長かった旅行もいよいよ最後の撮影地となりました
むかわ町から山を越えて向かうは炭鉱の街夕張市
旧三菱大夕張鉄道の南大夕張駅跡へ向かいます
山の中を抜けて橋を渡ると、右手にヤマトの集配センター、そしてセイコーマートが
「セイコーマートってこんなところ(っていうのは失礼かもしれませんが)にもあるんかあ」
なんて思いながら右折すると
沿道には当たり前のように連なる廃墟、廃墟、廃墟!
かつての石勝線夕張支線に沿いながら走りますが、通る車こそそこそこあるものの、民家や建物に人の生活しているような痕跡が全く見えません
夕張中心部に入ってもセイコーマートとcoopの明かりこそついていますが停まっている車はそこまでおらず、清水沢に入るころには
「あ、3軒目のセイコマだ!!」なんていうのが楽しみになるくらいに廃墟が目立つ有様です
先にも書いたとおり通過する車はそこそこいるので、
「夕張わざわざ通過する車ってどこいくんだ?岩見沢なら早く由仁に抜ければいいし、芦別・深川にしても12号線通っていった方が早くね?」
と思いつつ、シューパロダム近くの南大夕張駅には17時半の到着となりました
駐車場に保存されているのが三菱鉱業バスの廃車体
保存会によって管理されています
タイヤまでスリーダイヤです
バスの後ろに隠れるようにして、コンテナと
石炭車が
おそらくこれが最後の石炭車見学となるんだろうなあ
石炭車側から、スリーダイヤマークがあるナハフ
ただ一つだけ説明がはっつけてある(しかも内容が更新されていない)オハ
スハニと客車3輌が連なり、
先頭に除雪車という構成です
さらに除雪車の先には保線作業車のような車輌がブルーシートに覆われています
客車車内
垂直な板張りのボックスシートは座り心地悪そう
車内には保存会の活動紹介として何枚かパネルが展示されており、保存車輌の説明や大夕張鉄道の簡単な歴史紹介、大夕張・鹿島地区の歴史が書かれています
この両地区はシューパロダムの竣工により地区の多くが水没してしまいました
また北海道炭礦鉄道(北炭)と三菱に関連した炭山の歴史や、路線図と小さいながらも現役当時の駅舎の写真、さらに夕張に専用鉄道の敷設を認可することを報道した新聞記事もあり、駅舎でも復元してそっちで展示した方がよいのではという感じの量です
恐ろしく過疎化の進む地域ですし、周りには誰もいない所なので不良やどうしようもない人間が壊していくのかもしれませんが、そもそも壊す壊さない以前の問題として、一歩歩くごとに底が抜けそうな音を立てるくらいには老朽化していますので
これはCDの宣伝
「文化堂」というのは清水沢駅前にある地区唯一の本屋(兼文房具屋)のこと
なお保存会のHPからでも購入ができます
というわけで全行程が終了しました
長かった、本当に長かった
広大な大地を事故なく(????????)走り切ったこと、途中撮影の放棄はあったもののほぼ予定通りにミッションを達成できたこと、また2020年、21年に自分の身におきた様々な出来事を思い返したこともあって、泣きそうになりながら最終地点へと車を走らせます
国道274号線から泉郷道路・日の出バイパスを走破し、ガソリンスタンドに寄ってトヨタレンタカーへゴール!
よく頑張った、自分!!
北海道めぐり5日目
走行距離……522.4km
通過市町村……(3日目終了地点帯広市から)大樹町・幕別町(3)・更別村(2)・中札内村(2)・帯広市(2)・音更町・上士幌町・士幌町(2)・鹿追町・新得町・清水町(2)・日高町(旧日高町地区)・平取町・むかわ町・夕張市・栗山町(2)・由仁町(2)・長沼町(2)・千歳市(2)