2020年秋の近鉄全線制覇~3日目その2~


近鉄御所駅についた列車に乗っていた登山客15名ほどと変な大学生1名は、
この小さいポンチョに乗り込みます
現金払いだけかと思ったらICカード読み取り機があったので、「これはラッキー」と思ったのもつかの間
私の2、3人前に乗った人から読み取り機がいきなり不調をおこし、読み取ってくれなくなりました(笑)
前に乗ったおばちゃんや兄さんは三重交通のカードと思われるICカードを、管理人はPASMOをタッチするもあえなく失敗
降車時に現金払いするしかなさそうです

 

バスに地元客と思しき人は誰もおらず、私を含めて全員が先ほどの御所線列車に乗っていた人たち
当然私以外の全員がガチの登山装備です
そんな中、1人ロングコートに杖なしでぺちゃんこリュックを担いでいるというのはとても異質な光景です

 

8:40から少し遅れて出発したバスは三重県道213号線(櫛羅御所線の新道)をえげつなくゆっくり進みます
後ろからどんどん自動車が追い抜いていくもお構いなし
自家用車どころか中型トラックにすら抜かれました(笑)
途中で通過するバス停の到着時刻を守っているのでしょうが、それだけゆっくり走ってもまだ早かったのか、櫛羅口バス停で一度時間調整を挟むほど
ちなみに「櫛羅口」で「くしらぐち」と読むのかと思いきや、「くじらぐち」と読むんだそうです

 

ゆっくりゆっくり進むバスはその後もゆっくりゆっくり進み、本当にゆっくりしか進めないところまでやってきました
櫛羅交差点を折れて、小さなポンチョが急な坂道を登っていきます
途中ところどころで御所の街並みが一望でき「うわーっ!」と(特に小さな子供たちから)歓声があがるのですが、走った距離に比べて街並みが小さくなるスピードが思いのほかはやかった
短距離でかなりの高度をあがってきています

 

管理人は子供たちのように無邪気に喜ぶわけにいかず、それどころか内心冷や汗をかきつつ、自動車の回転場か何かの空間だったり、山の中の野球グラウンドだったりを車窓に眺め、葛城ロープウェイ前バス停に8:55着
ここまで降りる人もいなければ乗る人も0、全員がフルで乗車し運賃300円を払っていきました

 

バス停の目の前には葛城索道線(葛城山ロープウェイ)の葛城登山口駅
そこに掲げられた表示がこちら
本日の葛城山頂は4度なるも視界は良好
よい登山が楽しめることでしょう

 

着いた時点で
山の方も御所市街の方もよく晴れて青空が広がっています
コート着てこなきゃよかった(笑)

 

管理人以外の乗客は三分し、一つはロープウェイの切符を求めに、もう一つは
このゲートを開けてさっそく登山を開始
いま一つは登山前にロープウェイを撮ろうとするようで、私と同じようにカメラを出し始めます
狙うは葛城登山口9:10発のロープウェイ

 

陽が差して逆光になるという条件のもと、
曹洞宗のお寺、不動寺(不動禅寺)へとつながる道の前に小さなスペースがあったので、管理人はそこでカメラを構えます

 

谷の一方にはフェンスがついているのですが、もう一方には単にタイガーロープが張られているだけ
ちょっと危険ですがタイガーロープの近くまで張り出します
ロープウェイの発車を待ちながら、「あと3年もしたらこのススキも全滅だな」なんて考えていました
「外来植物であるセイタカアワダチソウはススキと競合するところに生え、しかも周りの植物の発育を抑える物質を出すためにススキは負ける。その結果これが生えているところのススキ野(ニッカウヰスキーの看板があるところじゃありません(笑))は近いうちに消滅してしまう」
昔幼稚園でもらったポケット図鑑に書いてあったことを思い出しながらカメラを構えます

 

……と今回このブログを書くにあたって記憶が正しかったかちょっと調べてみたら、なんとも驚くべき事実が判明
「セイタカアワダチソウは確かに周りの植物の発育を抑える物質を出すが、そのうちセイタカアワダチソウ自身がその物質の影響で成長を阻害させられ、背丈が低くなる。しかも近年この物質に耐性をつけた「ススキ パワーアップVer.」が登場、セイタカアワダチソウが成長する前にはやく大きくなり、日光を遮ってセイタカアワダチソウの成長の妨害を助長する。例の物質はススキの発育を阻害こそすれ、ススキの発芽を阻害することはないため、この「ススキ パワーアップVer.」が登場したところではセイタカアワダチソウは防戦一方となる。これでススキは近年勢力を盛り返しつつある
というのです
セイタカアワダチソウの原産国であるアメリカなどではススキが逆にセイタカアワダチソウを駆逐し、生態系を壊す有害な植物扱いされているそうで
そういう知識を入れた上で再び上の写真を見てみると、「『背高』泡立草」のくせして背丈がススキに負けていますし、セイタカアワダチソウの花の時期が終わる11月末とはいえあまり力強さがないように思えます
ともかくも知識のアップデートというものはほんとに大事ですねえ

 

と、定刻2分遅れでロープウェイが発車

 

上の写真も山と街並みとが写って個人的にはアリでしたが、ちょっと下がごちゃついているのが気に食わず、思いっきり逆光ながらこちらの方を採用
なんか日光さんさんって感じがしますし(笑)
葛城山ロープウェイのページはこちらからどうぞ

 

余談ながらこの葛城山ロープウェイ、近鉄の事業区分的には「鉄軌道事業」ではなく「その他の事業」扱い
だからかどうかは定かじゃないですが、このロープウェイには例の3日フリー券が使えず、その代わりに片道/往復の運賃を半額するクーポン券がついてきました

 

さあ、時刻は9:15
ここから管理人は歩きます
先ほどポンチョがゆっくり登ってきた坂を、今度は自分の足でおりなくてはなりません
しかも目的地は近鉄御所駅ではなく、近鉄御所駅のさらに向こう側にあるJRの御所駅

最短経路で行ったとしても3.6km
撮影場所からの高低差は実に238m
制限時間40分

 

この旅最大の山場、山下りタイムアタックが始まってしまいました