2020年秋の近鉄全線制覇~後日譚~


取材旅行を終えた管理人には、大変な楽しみが待っています
それは
撮影した写真を駅名読み方大全の各ページに掲載する
こと
これは旅を振り返ったりそのときのエピソードを思い出したりできるので
至福のとき
であると共に、この取材旅行に書くネタを掘り起こせる時間でもあるわけです
しかし今回、この「楽しいひととき」はときとして
苦悩の時間
となってしまいました(とはいえそれも「楽しいひととき」の一部であるので、そこまで言うほどでもないのですが)

 

まずは
大阪線・名古屋線、どの写真を使うか問題

 

事前に管理人は
「大阪線・名古屋線のうち、一方はひのとり、もう一方はアーバンライナーを使う」
と決めていました
ひのとりはいうまでもなくこれからの名阪甲特急を担うフラッグシップ車輌、アーバンライナーもこれから名阪乙特急を担うばかりでなく長年近鉄のフラッグシップ車輌であったからです
大阪線は
大和八木駅で撮ったこれを採用することがあっさり決まった(大阪線はこちらから)のですが、問題は名古屋線
原因ははっきりしています
ひのとりがうまく撮れなかったから

 

なにしろ
これで全てです

 

「比較的まし」なものは2枚目と4枚目ですが、2枚目は編成全部が写っているが圧縮しすぎ、4枚目は後ろが隠れすぎだが特徴的な前面がよくとらえられていると一長一短
編成全部が写っていてひのとりのエンブレムもはっきり見える5枚目は奈良線を走行しているので、これを「大阪線/名古屋線」のページに載せるのはどうなんだろうと、私の美学(笑)が囁いてきます
さんざん悩んだ末2枚目を名古屋線のページに採用しました(こちらから)が、これはもしかしたら4枚目と後々差し替えたり、あるいは今後ひのとりを撮る機会があってこれよりよい写真を撮れたなら入れ替える可能性があります

 

ひのとり以上に難題だったのが
京都線・橿原線・難波線・奈良線、どのページにどの写真を使うか問題

 

前提として、私はHPの各路線ページを飾る写真についてはほぼ一貫して
「その路線を走る列車種別の中で最上種別を被写体とした写真を載せる」
「同一会社の場合、路線ごとになるべく車種が被らないようにする」
という、いわばポリシーのようなものを持っています
今回の近鉄においてはどの路線も大概特急が走っており、しかもその特急の車種も多い
しかしながら汎用車を使う特急は、その需要動向によって運用が3日前にならないと決定しないため事前の予想がとても難しいのが泣き所
故に「何が来るかは来てからのお楽しみ
というわけです
その上で、京都線と橿原線はここでもちょろっと書きましたが、特急に充当されるのは基本的に汎用車かビスタカー
故に行先表示が非常に重要となります
奈良線においては汎用車の他にも間合い運用でアーバンライナーやひのとりが来ることがありますが、大阪線・名古屋線のページと車輌が被るのを避けるため、奈良線も汎用車かビスタカーをページに載せざるを得ません
難波線もいろいろなところから列車はやってきますが、伊勢志摩ライナーやひのとり、アーバンライナーなどの特徴的な列車は全て別の場所で使うため、難波線もまた汎用車かビスタカーをページに載せざるを得なくなりました

 

というわけで、今回の旅行で撮ったものの中から、京都線・橿原線・難波線・奈良線に使えそうな候補をご覧いただきましょう
①大阪難波駅行き阪伊特急ビスタカー
②橿原神宮前駅行き京橿特急ACE
③京都駅行き京橿特急Ace
④橿原神宮前駅行き京橿特急ビスタカー
⑤橿原神宮前駅行き京橿特急ビスタカー
⑥大阪難波駅行き阪奈特急サニーカー

 

まず京都線の写真は、「京都」という行先表示が出ていることからあっさりに決まります(それ以外に選びようがないとも言える)
次に橿原線に載せる写真を選ぶのですが、写りがマシな順に並べると②≧④>⑤となるでしょうか
「じゃあ②にしようか!」
といきたいのですがそうは(自分の中で)問屋がおろさない
駅名読み方大全は(全てではないですが)線名を50音順に並べているため、HPをパソコンで見た場合、橿原線と京都線がちょうど上下に位置します
いま、京都線を③のAceと決めたので、
こんな感じになります
ここで仮に橿原線を②の写真にすると
こんな感じに
似たような車輌が上下にきてしまうので視認性に難があります(そこまで言うほどか?)

 

では明らかに顔の違うビスタカーが写るを使おうとします(⑤は論外でしょう)
そうすると今度は難波線用に使うはずだった①と車輌が被ります
じゃあ車輌が被らないようにサニーカーの写る⑥を難波線に使うか?
しかし⑥は奈良線用に撮ったはずだったのに、難波線用に使うとなると奈良線の写真がなくなります

 

サニーカー・ACE・Ace・ビスタカーを車輌かぶりをおこさず、かつ全て使い、しかも上述の「橿原線・京都線視認性問題」が生じることのないようにする……
3日目に撮影を失敗した、布施駅15:49通過阪奈特急がちょうどいい具合にACE充当だったので、
もしも私がこれを失敗することなく撮れていれば、
「橿原線は④、難波線は⑥、奈良線はこいつ ↑ 」
全ての問題が解決し、すんなり決定できたはずだったのです

 

あるいは布施駅15:34通過の快速急行近鉄奈良駅行きを
ちゃんと撮れていれば
「橿原線は④、難波線は⑥、奈良線は快速急行のこいつ ↑ 」
とでもできたのです(ただしこの場合ACEはどこにも載せることが出来なくなる)

 

12月半ばに写真を載っけた際には
「奈良線は快速急行にするか、平城京の中を走る列車(種別はなんでもいい)をもう一度取り直せばいい」
「阪神・阪急・京阪・山陽を写しに行く必要があるので、その時片手間にリベンジすればいい」
「快速急行なら阪神線内でも写せる」
などと考え
「橿原線は④、難波線は⑥、奈良線はリベンジ」
という決定を下しました

 

ところがこれを書いていて
「次に阪奈特急を写すとき、本当にACEを狙い撃ちする余裕はあるのか
「特急が定期で走る路線には全て特急を載せているのに、奈良線だけ仲間はずれにするのか」
という疑問が
さらに
ACEとAceの見分けよりもはるかに難しい問題が、天理線・道明寺線・長野線で発生してしまいました
以前「道明寺線は陽が急に出てきたり急に陰ったりしたのでテスト用の写真を使うことにした」と書きましたが、それ以外の理由としては、この「同じ顔問題」の解消が挙げられます
何とか違いを出すため、これ幸いとケツ打ちの写真を使ったのです
そういうわけで
「似たような車輌が上下にきてしまうので視認性に難があります」
などという問題は、この「天理線・道明寺線・長野線、同じ顔問題」の前に崩れ去りました(笑)

 

この文を書きながら
「京都線③、橿原線②、難波線①、奈良線⑥」
に入れ替え
ここまで足かけ3か月にも及んで悩んだ写真選考は、やっとここで決着を見ました
最初からちゃんと写真を撮っておけばこういうことで悩まなくてもよかったのです
いやはや長かったですねえ