北海道保存車輌制覇の旅~3日目その2~
道の駅おこっぺを出発した管理人
次に向かうは渚滑駅跡地に保存されている蒸気機関車です
またしても海岸の1本道を走り続けること20分
名寄本線と渚滑線の分岐駅であった渚滑駅跡地にたどり着きました
時刻は9:10です
道の駅おこっぺで若干早く資料館が開いたので、少し捲くことができました
それにしても実に目立つ警戒色です
どれほど目立つってこの機関車の周りに何もないので、最後の緩いカーブを走りながら「あ、あれじゃない?」と気がつくくらいには目立ちます
逆サイドから
側面
斜め後ろ
説明板
ジーゼルっていう書き方がいいですよね(何が?)
ちゃちゃっと撮影を済ませて次なる目的地へ向かいます
お次に向かうは上渚滑町民センター
元々渚滑線の上渚滑駅だったところにできた公民館で、この公民館に隣接する建物に渚滑線にまつわる資料が収蔵されているのです
ところがこの資料館を見学するためには電話をして許可をもらわないといけない
というわけで前日の昼、名寄市の北国博物館駐車場で電話を掛けたのは、ここ上渚滑町民センターの受付の人に
「すみませんが見学したいんで……」
という許可をもらうためでした
時間に遅れそうだったので一つ撮影地を諦め、国道273号を走ること20分少し
電話で予定していた時刻よりやや早いですが到着です
「ごめんください」
と言って出てきたのは40~50代くらいのおじさん
「今係の者に鍵持ってこさせますんで」
といわれて待つことしばし、30代くらいの女性が出てきました
「あれおっちゃんどうした」
と思いながらその「係の人」についていくと、案内されたのは町民センター隣の小さな白壁の建物
バス待合所との合築となっており、向かって左側の扉が待合室、右側が資料館となっています
「カメラ、もしお持ちでしたら撮影しても構いませんので」
「ああ、それはありがとうございます」
「見学終わりましたらまた先ほどの受付までおいでください」
「わかりました」
というわけで見学&撮影開始です
渚滑線の列車につけられた行先標です
これはとわかる保存車輌がなさそうな渚滑線にとっては貴重な資料
時刻表と運賃表
ダイヤグラム
のりば案内
今までの資料館などで見てきた細長い短冊のような行先標は、改札を知らせるためにあったのだということがようやくわかった瞬間です
歴代駅長の方々
駅名標いろいろ
プラットホームにあるタイプの駅名標は、なぜか上渚滑駅のものではなく上東駅のものだけが保存されています
国鉄再建標語とありますから、国鉄再建法の話が出てきた頃でしょうか
だとすると10年経たずに国鉄は再建どころか解体されてしまったことになります
記念品か何かでしょうか、ミニチュアです
備品や工具の類です
HPを飾る写真としては使えませんが、面白そうなのを少々記録していきます
せっかく開けていただいた恩もあるので(笑)
旅客収入実績/予定表
実績が赤字で書かれているために色あせてわかりにくくなっているのですが、4月・6月・9月以外は全て予定売上を下回ってしまったようです
しかしこれが「JNRトラベルフォトニュース」に掲げられているというのはつまり、旅客に掲示されていたということなんでしょうか
それとも単にここに展示する際に適当な板がなくてここにはっつけてみただけ?
てなわけで他よりもやや時間をかけて撮影し、お礼を言いに戻ると、先ほどのおっちゃんが
「もしよろしければ、2階に渚滑線の新聞記事とか写真とかあるんでご覧になりますか?」
それはぜひとも見てみたい!
ということで時間はないですが10分ほど余分に時間を取り、これまたじっくりと読んできました
こちらがそのスクラップ記事を集めたファイル
記事の他に廃線当日の車輌の写真や廃止記念式典の様子を写した写真などもあって、本当に見ごたえのあるまとめでした
帰りがけ、例の女性がまた出てきて、
「今日はわざわざお越しいただきありがとうございました」
「いえいえこちらこそ、貴重な資料を拝見させていただきまして」
「向こうの方にちょっとなんかまたいろいろ展示というか、放ってあるというか、復元したっぽいのがありますんでよろしければ」
「ありがとうございます」
「今日はこれからどちらに?」
「これから滝ノ上の方いって、でそのまま山の中抜けて遠軽から北見の方へ回ろうかなと」
「ああ~なるほど……動物には遭われました?」
「今日ここに伺う前に鹿には山ほど……」
「鹿はねえ、いっぱいいますからね(笑)、いや本当に道中お気をつけてください、私の知人なぞは熊にあたりましてね」
「おぉ……」
「本人は無事だったんですけど、車の方がもう原型とどめないくらいに潰れちゃって……鹿でも大人のにあたって一発廃車とかよくありますから」
「気をつけていきます」
てなわけで、その「いろいろ展示というか、放ってあるというか、復元したっぽいの」を見に行きました
上渚滑駅の駅名標ってのはこっちにあったんですね
というわけで上渚滑駅跡での撮影は終了
何度も念を押された動物との衝突がフラグにならないことを祈りながら、次に向かうは滝上町
滝上町の郷土館へ、いざ出発です