北海道保存車輌制覇の旅~4日目その2~
予定では8:10に出発するはずだった相生鉄道公園
10分の遅れを取り返すべく、「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」へ向けて8:20に出発しました
つい2、30分ほど前に車を飛ばしてきた国道240号線を引き返し、途中で道道51号線に入って峠を越えていきます
走りにくいわけではなく、山間には珍しく(?)道の両側は畑なので圧迫感もないのですが、ただダラダラと登り勾配が続いていきます
初日からずっと思っていましたが、とにかくこのカローラくんは「スポーツ」とつくくせして坂道でのパワーが足りない
アクセルを全部踏み込んでもサミット付近で息切れするようなスピードの伸びのなさはちょっとなあ
長距離乗っていてもそんなに疲れない、総合的に見て乗りやすい車だなと感じただけに、とにかくこの坂道での失速が気にかかります(あと後方が見づらいのとフロントのピラーが太くて邪魔)
高校野球も始まってラジオから応援歌も賑々しく流れてくる中、管理人もカローラへの必死の応援をかけ続け、目的地へ到着しました
時刻は9時、なんとか遅れを挽回しました
おおいましたいました、あの車輌が!
こちらの施設、2006年の北海道ちほく高原鉄道廃線後に陸別町の商工会が主体となって設立された、「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」という保存鉄道の中心施設になっているのです
2008年に旧陸別駅構内で保存活動を開始し、今では6km弱の運転体験ができるかなり本格的な保存鉄道施設として育ってきています
ふるさと銀河線の廃止に最後まで強硬に反対した陸別の意地のようなものを垣間見ることが出来ます
向こう側にも車輌が停車中
まるでまだ現役かの如き様相です
反対側から
さあ、駅の中へ入ってみましょう
可愛らしい花壇の横を過ぎ、
牛のベンチと
在りし日の写真に見送られながら構内へと入ります
改札口前に掲げられているSL銀河号のヘッドマーク
2001年の夏に運行されました
こんなキャラクターもいました
トミーテックから鉄道むすめの展開が始まったのが2005年ですから、ふるさと銀河線ももう少し頑張っていたら何かしら作ってもらえたかもしれません
ちなみにこの子の名前は「百恋」で「ももこ」と読むそうですが、陸別町が売り出している天然水の商品名およびふるさと銀河線りくべつ鉄道の駅名としての「百恋」は「ひゃっこい」と読むらしい
有名人も来訪されているようで色紙が置かれています
物販品の一部
ホームに出てみました
駅名標はややくたびれていますが現役の模様
こんなものもありました
地名のような駅名と「滅びない」をかけてうまいものだと感心しましたが、あとで調べてみるとこの駅名標は、反町隆史さんのアタリ役となった「G.T.O」のアイテムとして登場したのですね
ホームから撮った車輌
さらに2輌が屋根の下に停まっています
青い方の車輌は、おそらくこの後の乗車体験に使用されるものと思われます
管理人が撮影している間に、同類と思しき若者が申し込みをしていました
さらに車庫にも1輌
保線車か何かの類
りくべつ鉄道ではこのほかにトロッコの乗車体験もできるはずなのですが、見つけられませんでした
さあ、お土産を買って次の場所へ行きましょう
以下余談
売店の冷凍庫に閉じ込められている冷やし西矢椛選手
Twitterでつぶやきましたが
氷攻めされる西矢椛選手(笑) pic.twitter.com/k7YD66y3uU
— 駅名読み方大全の管理人 (@stationnameJPN) August 26, 2021
一切反応はありませんでした(笑)
道の駅前、オブジェの中の電光掲示板で見かけたもの
あれ、日本一寒いのは幌加内町では……?と思って調べてみたら、幌加内町の-41.2℃という記録は気象庁公式のものではなく、北大演習林で観測された気温だということで、かつ「戦後観測された」という但し書きがつくそう
戦前まで範囲を広げると美深町の-41.5℃が出てきますがこれも気象庁公式ではありません
じゃあ公式記録はどうなのさ!ということですが、これは旭川で1902年に記録された-41.0℃だそうです
陸別の-33.2℃はこれらに比べればかすりもしない記録ですが、1月の平均最低気温-19.6℃や1月平均気温の-11.1℃という記録が日本一というところで勝負しているらしい
また陸別町は北見工業大学と共同して独自に気温を計測しており、その記録も加味して「日本一」と称しています
……などとまあ突っ込むといろいろ面倒くさいことになりかねないのでこのあたりにしておきましょうか
そんな論争に終止符を打つのが、地球上で観測史上最低気温-89.2℃を叩き出した南極
こちらの雪上車はその南極で活動する日本の観測隊の物資輸送に用いられた車です
「日本一寒い町」ということで陸別町が引き取ったのでしょう
あ、また火種が……(笑)
時刻は9時半少し前
ここ陸別では1時間の滞在を見込んでいましたが、予定よりも大幅に早く切り上げました
30分の余裕をもって、次の目的地へ出発です
お次に向かうは
100㎞超離れた白糠駅です