北海道保存車輌制覇の旅~4日目その3~
旧陸別駅である「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」を出発した管理人は
106㎞離れた白糠駅へ向けて出発しました
白糠線唯一の保存物がここに保存されているらしいという情報を掴んでいたので、それを撮影しに行くのです
国道242号線を本別まで一気に南下、本別からは道東自動車道で白糠ICまで飛ばし、そののちに国道392号線で南下していくおよそ2時間の大移動
管理人は朝っぱらから北見→相生→ぐるっと回って陸別と走り回っており、この時点で既にノンストップで95kmほど走行していたため、途中一度休憩を挟もうと心に決めて出発しました
というわけで山を下りきってしばらく走ったところにある、「道の駅 あしょろ銀河ホール21」で5分ほどの休憩
この道の駅もかつてふるさと銀河線の足寄駅との合築で開業しており、鉄道駅の廃止後も道の駅だけは残り続けて町の核となっています
かつてはふるさと銀河線(=池北線)だけでなく、白糠線や北海道拓殖鉄道の延伸区間(=北十勝線)も乗り入れる一大ターミナルになる予定だった足寄駅
しかし白糠線は足寄側からの工事こそされたものの北進延伸後たった10年であっけなく廃止され、北十勝線に至ってはちょろっと測量しただけでその後の進展は全くなく、北海道拓殖鉄道も廃止される始末
池北線も北海道ちほく高原鉄道への第三セクター転換によって再出発しましたが、結局2006年に廃止される結末となり、足寄が鉄道の要衝となる世界は夢と消えてしまいました
道の駅の中にも若干の資料があるという情報は掴んでいましたが、陸別駅でHPに載せる写真素材はがっちり回収できたので計画段階でスルー
立ち寄ったのは本当にたまたまで、ついてから「そういえばここにも資料があったな」と思い出したくらいです
凝り固まった筋肉をほぐして、引き続き国道242号線を南下します
なお足寄からは並行して道東自動車道が走っているのですが、足寄→本別JCT→白糠という行き来が出来ないため、無料区間ですがあえて下道の国道を走り、本別まで向かっています
フルジャンクションにしとけよって言いたくなりますが、まあ無料区間ですしそれなりの通行量しかないでしょうし厳しいでしょうね
改めて新潟のバイパス網の偉大さを思い返す道中です
高校野球も飽きてきたので音楽に切り替え、本別ICからこの旅2回目の高速道路走行です
浦幌のあたりまでは飛ばしていましたが、浦幌ICを過ぎるあたりでタンクローリーに遭遇
90km/hをやや下回るくらいで走行しており、かつ無料区間あるあるの対面通行のために追い抜きが出来ないので、おとなしく管理人も追走します
ところおとなしく黙っていられなかったのが管理人の後ろから走ってきたアウディ
えらい勢いで飛ばしてきて我々においつくと、途端に路肩にはみ出す、車間を詰めるなどの異常行動を始めました
最初は純粋に「体調悪いんかな、朦朧としてるんかな、眠たいんかな」と思っていたのですが、何個目かのトンネルを過ぎたあたりで
「あ、これ煽られてるんだわ」
外車に乗っているので飛ばしたい気持ちはわかりますが、管理人の車を煽ったところで前にいるタンクローリーは速くなりませんし、そもそもああいうトラック系の商用車はスピードリミッターだかスピード監視装置だかがついていて、設定速度以上には上げられないはずなのです
「レンタカーだからなめられてんのか、俺を煽ってもしょうがねえじゃねえか」
とこっちまでイライラしてきたのですが、ICの手前まではどうあがいたって遅いタンクローリーと煽るアウディに挟まれて付き合っていくしかないので、せめてこっちがタンクローリーに突っ込まないようにと十二分な車間を取ってひたすら追走
片側2車線区間に入ったとたん、ものすごい勢いで追い抜いていったアウディに思わず大笑いしながら、白糠ICで降りました
イライラはいけないので再び少しばかりの休息を取り、国道392号線を走行開始
相変わらずの一本道で車も全くいないので、先ほどとの煽られていたときとはうって変わって快調なドライブです
レンタカーだし初心者だから「こういうこと」もあるだろうとは予想していたものの、いざ実際に体験するとなかなか面倒というか難儀なものですね
そんなわけで白糠駅には10:40の到着
当初予定では11時半に着く予定だったのが、50分の大幅な余裕時間確保です
陸別での30分をどうやったら1時間に捲けるのか、どんだけ飛ばしたのかとお思いの方もいるでしょうが、これは確かに90km/hで走るタンクローリーにくっついていった結果です
その他の理由としては、クネクネして時間のかかる国道274号線走行を考えていた当初予定ルートに比べて、腐っても高速道路の道東道を経由した実際走行ルートの方がタイムロスが少なくなったためでしょう
GoogleMapsの予想では両者の所要時間の差はわずかに10分ですが、実際に走ってそれ以上の時間差が生まれた結果が、陸別時点での余裕30分から休憩2回の合計時間10分を除いても、なお30分の余裕を積み上げられるだけの差になったといえます
用があるのは白糠駅ではなく、駅隣にある町営バスのバスターミナル
ここに白糠線の資料が保存されているといいます
入って右側のスペースに
ありました、これがここでのお目当てである、白糠線廃線時につけられたヘッドマークです
白糠・北進の他に上茶路も描かれているのは、1964年の第一次開業区間が白糠~上茶路だったからでしょう
そのときの祝賀会の写真もあります
こちらは「着工記念」の際のパレードを写した写真
着工だけでこれだけ盛り上がったのに、その終わりはあっけないものでした
白糠線を建設すべく測量した調査隊の方々
「鈴木」というのぼりが立っていることと土地柄故に、鈴木宗男衆議院議員かと一瞬疑いましたがそれにしては老けすぎだよなあ、誰だろう
廃線反対運動に使われたと思われる襷
そのほか資料・道具などありましたが、撮影はこれくらいで終了です
用足しして、さあ車に乗ろうかと思ったところ、なにやら駅に動きが
甲高い警笛と共に駅へ滑り込んできたのは
白糠駅11:41発の札幌駅行き特急おおぞら6号
札幌に15時半過ぎの到着ですから、ここからあと4時間近くかけて延々走行するわけです
始発駅の釧路を出発したのが11:20頃なので全部乗りとおすと4時間半
管理人は昔特急北越を乗りとおしたことはありますが、親不知のあたりでもうダレてきた記憶があります
北越はまだ「やっと富山だ」「よし石川入った」って楽しみがありますからいいですけど、北海道はどこまでいっても北海道ですからね
釧路・帯広~札幌の移動だったら飛行機を使いたくなります
もっとも札幌はともかくとして釧路・帯広は両方とも市街地からえらく離れているので使い勝手がアレですが
おおぞらも見送ったことですし、次の目的地へ参りましょう
お次は
まーた100㎞超えて走るんかい!