北海道保存車輌制覇の旅~準備編1~
お久しぶりです
なんだか気がつかぬうちにとっても忙しくなっている管理人です
何故忙しくなっているかというと、これは単純に私が馬鹿で知識が足りておらず、その足りていない部分を補うために時間を費やしているからです
何故忙しくなっていて時間も費やしているのにブログなんか更新しているのかというと、これもまた私が「なんか別のことしたら頭も回って理解できるろ」というろくでなしの考え方で動いているからです
ほら、試験が近づくと勉強しなければならないのに意味もなく部屋の整理とかしたくなるでしょう?
あれです(笑)
閑話休題
今回はいつもよりも前置きがズラズラしていますがどうぞご勘弁を
4月の頭だったでしょうか、まだまだ我慢しろといわれて世間が「もういい加減付き合ってられん!」みたいな空気になっていたころ、JR西日本からこんなプレスリリースが出てきました
何と4月16日から、
JR西日本管内の路線・新幹線(と智頭急行)が3日間全線乗り放題!
新幹線も特急も自由席なら何回でも利用OK!
指定席も6回までならOK!!
さらに追加料金4,000円でレンタカーも利用できる!!!
という、神みたいな商品が発売されるというのです
e5489からの予約専用ですが、今回は2020年に発売された「どこでもドア切符」と違って一人でも利用可能という(ただし値段は上がって22,000円)こともあり、
「これは利用するしかないだろう」
というわけで今回の旅の計画がスタート……するはずでした
ところがプレスリリース発表後72時間もたたずして、こんな続報が出てくるとは誰が予想したでしょうか
「乗り放題きっぷの発売見合わせについて」(参考)
あのさぁ…………………………………………
実はこの発売中止のプレスリリースが発表された4月12日の午前中、私は正に時刻表を買って旅の計画を練ろうとウキウキ気分だったのです
ところが本屋からの帰宅途中、なんかTwitterが不穏なワードで満たされている
「JR西日本」
「発売中止」
……
その場で検索をかけて出てきたのが上のプレスリリースです
「この時刻表買ったお金、どないしてくれようか!!!」
しかし買ってしまったものはどうしようもありません
こちらも半ば意地となって
「切符が本当に発売されたら実行するぞ!」
てば具合で、見切り発車ながら旅の計画を立て始めました
なに、やっていることは中高生時代と全く同じ
2か月か3か月おきに時刻表を買ってきてはあそこへ行きたいここへ行きたいと夢想していたのが、また復活しただけです
計画するにあたっての旅のコンセプトを2つ立てました
①中国地方西側の路線を制覇する
そして、
②2019年の旅のリベンジ
です
①については言わずもがな、美祢線・岩徳線など岡山以西の路線の写真がないのでここを埋める必要があるためです
私も岡山以西は行ったことがありませんし、悪友も新潟にいる関係上そこまで遠出するのはお金と時間の都合上難しく写真を頼れない
よって岡山以西に行くことがひとまずの至上命題となりました
その至上命題にくっついてきたのが②です
2019年は計画期間わずか3日だったこと、さまざまな知識の不足などから、旅行行程の不備はもとより写真の出来栄えに関しても微妙なものを量産してしまったという自覚がありました(その辺の反省がここに書いてある)
「あのときよりかはましな写真を撮って、HPを見栄えよくしようじゃあないか」
という野望に燃えた結果が、②に発露したわけです(おおげさ)
というわけで、今回撮ろうと思った路線を挙げていくと
リベンジ組……越美北線・小浜線・舞鶴線・湖西線・草津線・おおさか東線・片町線・JR東西線・福知山線・関西空港線・紀勢本線・吉備線・瀬戸大橋線
リベンジできたらいいな枠……高山本線・名松線・因美線・津山線
差し替え組(悪友が撮って拝借している写真を自前の写真にする)……赤穂線・宇野線・芸備線
完全新規……加古川線・木次線・福塩線・可部線・岩徳線・小野田線・美祢線・博多南線・京都丹後鉄道全線
撮影優先順位としては完全新規>差し替え≧リベンジ>リベンジできたら枠でしょう
このように考えて地図を眺めた結果、一つ案が出てきました
福井から出発し、舞鶴→宮津→福知山→谷川→加古川→天王寺→新大阪→姫路→岡山→倉敷→米子→宍道→備後落合→三次→福山→広島→新岩国→新山口→居能→厚狭→博多
とめぐるもの
撮影路線は撮影順に越美北線・湖西線・小浜線・舞鶴線・京都丹後鉄道・加古川線・北条鉄道・神戸電鉄粟生線・福知山線・紀勢本線・関西空港線・JR東西線・片町線・おおさか東線・赤穂線・姫新線・瀬戸大橋線・宇野線・岡山電軌・吉備線・水島臨海鉄道・木次線・福塩線・可部線・岩徳線・錦川鉄道・小野田線・美祢線・博多南線
となります
ただこれで実際に旅程を組んでいくと、3日では収まりきらない
理由は簡単で、小浜線・舞鶴線・木次線・芸備線の本数が少なすぎるからです
越美北線を諦めて敦賀出発にしようかとも考えたのですが、敦賀は泊まるところがない(この「敦賀宿泊場所ない問題」はここでもちょっと触れました)
小浜線・舞鶴線を諦めて京都経由で特急を乗り継いで行こうにも、今度はJR西日本が特急を減便している影響でうまい具合にはまらない
そもそも今回の旅、ネックとなる部分が多すぎるのです
上に挙げた
①小浜線・舞鶴線・木次線・芸備線の備後落合~三次の本数が少ない
②全域にわたって特急が減便されている
の他にも、
③加古川線で抜ける場合、谷川~西脇市の本数が少ない
④新快速の播州赤穂駅行きが撮影できないと大幅な時間ロスが生じる
⑤福塩線の三次~府中の本数が少ない
⑥岩徳線・錦川鉄道の本数が少なく、時間をロスする
⑦小野田線は長門本山駅行きを撮りたいのだが、朝2往復夕1往復しかない
やたらとあります
なんとか3日で収めるために、まず北陸の各線と京都丹後鉄道の撮影をいつか向かう北陸遠征に回し、かつ博多南線もいつか向かう九州遠征に回して、1日目を天王寺からスタートすることにしました
すると、朝天王寺から出発して加古川→粟生→加古川→岡山→倉敷→米子→宍道→備後落合→三次→福山→広島→新岩国→新山口→居能→厚狭
とめぐることになり、撮影路線は
加古川線・北条鉄道・神戸電鉄粟生線・福知山線・紀勢本線・関西空港線・JR東西線・片町線・おおさか東線・赤穂線・姫新線・瀬戸大橋線・宇野線・岡山電軌・吉備線・水島臨海鉄道・木次線・福塩線・可部線・岩徳線・錦川鉄道・小野田線・美祢線
が対象になります
これだと1日目出雲市に、2日目には宇部に到達することが可能となるだけでなく、2日目は奥出雲おろち号乗車によって「比較的には」スムーズに木次線・福塩線を乗り継ぎつつ撮影することができます
また、新幹線で2日目の夜宇部に着くことによって3日目の朝小野田線と美祢線を撮ってから東に戻りつつ様々な路線を撮っていくことが出来るほか、当初計画にはなかった一畑電車の撮影をすることが出来るという特典がくっついてきます
すると次の問題はおのずと
どうやって天王寺へいくのか?
管理人の住んでいる東京から関西へ行くルートはいろいろあるわけですが、
①オーソドックスに新幹線で新大阪へ
②昼行高速バスを使って大阪へ(夜行だと天王寺での撮影に間に合わないため)
③夜行高速バスで大阪へ(この場合撮影開始は加古川駅からとなり、3日目夜に天王寺に泊まって4日目に大阪で撮影したのちに帰京する流れとなる)
④東海道本線で途中の枝線や私鉄を拾いつつ天王寺へ(この場合湖西線・草津線・おおさか東線・片町線・JR東西線・福知山線あたりがリベンジできる)
⑤中央本線で途中の枝線や私鉄を拾いつつ天王寺へ(これは小海線や明知鉄道を撮影できる)
⑥LCCで大阪へ行く(但し成田~関空便しかないのでそこまで行くために交通費が必要)
あたりが挙げられるでしょうか
価格順で並べると②≒③<⑥<④<⑤<<①なので、単に東京~大阪の移動で考えれば高速バスで行けばいいのですが、ここでこの旅全体に掛かるお金を考えるとちょっと許容できない額に
高速バス代が往復で1万円、切符代が2.2万円、ここに宿代と諸費を加えると、軽く5万に迫ってくるのです
実質2泊3日で5万はちょっと高すぎる、何とかして4万に抑え込みたい
金銭感覚が悪い意味でおかしいのですがこれも貧乏人の性、1日あたりの旅費をどうにかして1万円以内にしたいのです
これはこれまで行った全ての取材旅行に言えて、だからこそ夜間の強行撮影であったり、やたらと早朝からの移動であったりが出てくるわけなんですが、管理人の中で1日1万円以内は超えてはいけないライン、できることなら8000円くらいで収めたいのが本音なのです
そうなると計画の屋台骨であった「乗り放題きっぷ」の利用をせずに、通しで東京~厚狭までの切符を学割&往復割の合わせ技で買って、長距離逓減のメリットを存分に活かした方が得策であるという話になってきます
というわけで表をつくって比較してみました
1番上から
乗り放題切符を使った場合
東京~(伯備線経由)~厚狭で往復切符をつくった場合
東京~(山陽本線経由)~厚狭で往復切符をつくり、倉敷~宍道~備後落合~福山の切符を別建てでつくった場合
往路は東京~(伯備線経由)~厚狭、復路は厚狭~(山陽本線経由)~東京で別個に切符をつくった場合
行き帰りに高速バスを利用し、天王寺~(伯備線経由)~厚狭で往復切符をつくった場合
行き帰りに高速バスを利用し、天王寺~(山陽本線経由)~厚狭で往復切符をつくり、倉敷~宍道~備後落合~福山の切符を別建てでつくった場合
行き帰りに高速バスを利用し、往路は天王寺~(伯備線経由)~厚狭、復路は厚狭~(山陽本線経由)~天王寺で別個に切符をつくった場合
青春18きっぷを使った場合
です
1日あたりの金額は、旅行の実質的な日程となる3日ではなく行き帰りの日も含めた日程を採用しました
そのため乗り放題切符を使った場合のみ5日、他は6日で割って算出しています
その結果がこちら
あれ、1日伸ばしても総額がおんなじ値段で行き来できるなら、別に乗り放題切符使わなくてもよくない……?
しかも往復切符使っていったとして新幹線使う機会なんかほとんどなくない……?(せいぜい姫路~岡山くらい。特急もやくも乗るくらい)
ならば18きっぷ使っていった方がリベンジ組も結構撮れるし別の+αも盛り込むことができそうでよくないか……?
おやおや、当初の「乗り放題切符を使って5月にどっか行こう!」というのはどこへやら、結局夏の18きっぷシーズンにずれ込むことになってしまいました
これによって夏休みに行く予定だった北海道廃線巡りの旅(既に去年の段階で行くところをピックアップし終えており、あとはルートを考えるだけだった)は自動的にお流れに
私はいつになったら北海道に行けるんだろうという思いを抱えつつ、それまで立てていた計画を若干修正し(若干で済むところが「乗り放題切符」を使うわりに大して新幹線や特急を使っていなかった証です)青春18きっぷ使用Ver.に仕立て直しました
その結果
1日目:東京から東海道本線・おおさか東線・片町線を経由し加古川へ
撮影路線は身延線・静鉄・高山本線・養老鉄道・おおさか東線・片町線・JR東西線・福知山線
2日目:加古川から寄り道しつつ特急でワープしつつ出雲市へ
撮影路線は加古川線・北条鉄道・神鉄粟生線・赤穂線・岡山電軌・瀬戸大橋線・宇野線・水島臨海鉄道と+α
3日目:ちょっと寄り道してから出雲市を出発し、木次線・芸備線経由で広島へ
撮影路線は木次線・福塩線・芸備線に+α
4日目:広島から寄り道しつつ山陽本線経由で厚狭へ行き、その日のうちに小野田線・宇部線経由で広島へ戻るとんぼ返りルート
撮影路線は山陽新幹線・錦川鉄道・岩徳線・美祢線・小野田線
5日目:広島から再び出発し寄り道しつつ天王寺へ
撮影路線は福塩線・井原鉄道・吉備線と+α
6日目:青春18きっぷを使わない日。夜行バスまで時間があるので……?
撮影路線は紀勢本線・関西空港線に+αが多め
新規撮影路線も多数、リベンジ・差し替え組もそこそこの数回収する、濃い撮影旅行計画が出来上がりました(赤字がリベンジ・差し替え組)
さあ、あとは青春18きっぷを買って、取材旅行第6弾がいよいよ幕を開けます!
……というはずだったのですが。
んが。