年末年始の取材旅行~3日目その5
五所川原駅で運行見合わせ・遅延という一報を受けた私は、急いで「どこトレ」を起動させて運行状況を把握しようと試みます
ところがこの掲示板に書かれている五所川原駅11:09発の弘前駅行きがどこトレ上で捕捉できず、
「果たして列車は到着するのか」
という不安が一気に押し寄せます
この時の時刻は10時半ころ
所定では既に鰺ヶ沢駅を発車しているはずが鰺ヶ沢駅付近にはいない
その前の陸奥赤石駅・陸奥柳田駅を見てみると、なんと「運休」と出ている
幸運だったのは五所川原駅に駅員さんがいたことです
「すいませ~ん」
と窓口で呼びだしてきいたところ、
「例の遅れている列車はちゃんと運転されてはいるが、如何せん海沿いでしかも単線だから、列車の行き違いでさらに遅れる可能性はある」
とのこと
動いているならいいのですが予断を許さない状況が続きます
それにしても五所川原駅が有人駅で本当にありがたかったです
無人駅でも有人駅につながる電話が設置されていることは多く、私なども新潟にいた時分に大雪・大雨で列車の運行がわからないときにはよくお世話になりましたが、それでも対面で直接言ってくれるのはなにか安心感を覚えます
そんな中五所川原駅の待合室の中にあるキオスクで見つけたお菓子がこちら
青森県を代表するスター、吉幾三さんがプリントされた表装のクッキーです
その名も吉幾三クッキー
思わず笑ってしまいました
そんな中放送が響きます
「鰺ヶ沢・深浦方面ご利用のお客様に申し上げます。五所川原駅11:09発の深浦行きは、本日強風の影響により運休とさせていただきます。なお深浦方面へお越しのお客様、駅前から代行バスが出ますので、そのバスが到着次第ご案内いたします」
「続きまして11:09発の弘前行きをご利用のお客様に申し上げます。ただいま15分ほどの遅れを持ちまして走行中でございます。当駅には11:25ころの到着を見込んでおりますが、強風でさらに列車が遅れる可能性がございます。ご了承ください」
とんだ元日になったものです
音楽を聴き、吉幾三クッキーを売っているキオスクで買ったプリッツ(好きなんです)を食べて時間をつぶすこと約1時間
先の放送の見込み通り、11:25に弘前駅行きの列車が来ました
ああよかった
12:15、定刻20分の遅れで弘前駅に到着
朝リゾートしらかみで発って以来、3時間半ぶりの弘前駅です
それにしても弘前駅から五所川原駅まで30㎞くらいしかないのにえらく長旅をした気分です
弘前駅を12:42に出発する大館駅行きは定刻通りに発車し、大館駅に13:26着
ここでは特に撮る予定はなかったのですが、記録がわりに
13:36発の花輪線盛岡駅行きです
大館駅にはこんなものが
JRハチ公神社とは?というと
なんと1番線に忠犬ハチ公を祭った神社があるじゃないですか
神社だということで気持ちはわかりますが、だめだそうです
由来も記されていました
それにしてもここは秋田犬を推します
柴犬よりも毛がボワッとしていて、それ故に顔が膨らんで見える(あとは柴犬よりもやや大きい)のが秋田犬だと勝手に見分けているんですが、こうデフォルメされると違いが判りません
大館駅に到着したバス
塗装がキムワ○プみたいとかいってはいけません(笑)
それよりも国際興業バスに酷似した塗装ですね
中古車でしょうか、それとも傘下?
開業120年を迎えた大館駅
駅名読み方大全でも既に記載されているとおり、大館駅は奥羽本線の北側の前身である奥羽北線が白沢駅から一駅だけ延伸した際に開業した駅で、このほぼ1年後である1900年10月には鷹ノ巣駅まで線路が伸びます
待合室にはパラリンピックで一躍有名になった感のあるボッチャが競技できるスペースがあります
この無機質でいかにも新しく貼り替えたような壁紙といい、写真にもあるとおり奥に出入り口がある構造といい、キオスクか何かがつぶれた跡地を利用したものでしょう
さてこの間、実は特急つがる4号が大館駅を13:57に出発しています
直前まで悩みました
この強風だからもしかするとまた列車が遅れるかもしれない。ならばつがるに課金してここで鷹ノ巣駅までワープし、きっと入線している秋田内陸縦貫鉄道の急行もりよし3号を収める
鷹ノ巣駅を14:33に出て秋田には16時過ぎにつくから、最悪いなほ14号に再度課金し村上あたりの安全圏までワープすれば、特急を止めるとは考えにくいためほぼ確実に新潟にたどり着ける、と……
ところが
どこトレの運行状況がこんな感じだったため、
「風のピークは海岸部では過ぎた。五能線が遅れているのは代行バス待ちやリゾートしらかみが遅れを引きずっているからで例外。風は内陸部に移動しているから大丈夫だろう」
と判断し、特急を見送る決断をします
この決断があとでものすごく重くのしかかってくることとなってしまいました……