北海道保存車輌制覇の旅~2日目その8~
鬼志別バスターミナルを発った管理人は
いよいよ宗谷岬へ向かいます
北海道へ行ったからにはぜひ行ってみたかった日本最北の地
この目で見てみたいととっても楽しみにしていました
計画を立てる段階で夕方から夜にかけての到達になることは確定していましたが、出来る限り早く着きたいと思っていました
そう、急いでいた最大の理由は、できるならば日没後できるだけ早いうちに宗谷岬へたどり着きたかったからなのです
しかしバスターミナルからまっすぐ伸びる道をずっとくだっていくと眼前に広がる牧場!
そして遠くへ見えるオホーツク海!!
牛ものんびり草を食んでいる、まさに牧歌的な光景!!!
これは撮っておかないといけません(笑)
もう本当に心洗われる心持がします
坂を下って道道238号に交わるT字路に差し掛かると、目の前は先ほど遠くへ見えたオホーツク海!!!!
天気は悪いですがそれだけに
「北に来たなあ」
という実感が押し寄せます(駄洒落も北国の地だけに大変寒いものがある)
そして日が暮れ段々に暗くなり、道路上部に設置されている矢印の電光標識が光る中……
ついにたどり着きました、宗谷岬です!
興奮してブレています!!(笑)
携帯で写真を撮った時はまだ向こうが見通せるくらいには明るかったのですが、この直後からどんどん暗くなっていきます
自分が最北端の地にいる、それも一人きりで……という達成感に包まれ、あるいは感慨深く、また妙に感傷的な気分にもなり、そういうない交ぜになった感情が一気に押し寄せてきて、その場に立ち尽くしたまましばし……実際はほんの十数秒だったはずですが……噛みしめました
昼間晴れていれば向こう側に樺太が見えるはずですが、まあこんな天気でしかも日の暮れたあとじゃあ無理でした
モニュメントの隣にはこのようなものが
押すとメロディーが流れるらしいですが、夜なのでやめときました
樺太が島であることを確認し、大陸との間の海峡にその名を残す間宮林蔵の銅像
管理人のような撮り方だと海の方を向いているようには見えませんが(背景にも海が写っているので)、銅像の視線の先には例のモニュメント、そして樺太があります
振り向けばこうこうと輝く宗谷岬灯台
食堂「最北端」の明かりがついています(右斜め上が宗谷岬灯台の明かり)
大きな高揚感に包まれて車に戻ります
時刻は7時半過ぎ
次の地点に向かいたいところではありますが、しかし管理人には最後に宗谷岬で行わなければならないことがあります
それは日本最北のガソリンスタンドである、「安田石油店出光宗谷岬SS」で給油をすること
このときのために今日は給油することなく(前日旭川で満タンまで入れたのでメーター半分以上残ってましたが)来たわけです
てなわけで給油
宗谷岬SSでは給油するとこのようなものがもらえます
貝殻の交通安全おまもりについては割れたりなくしたりするといけないので、メガネケースの中に入れておくことに
宗谷岬というとてっぺんドームだったり宗谷岬公園だったりと見どころはまだまだあるのですが、この日の撮影がまだ(まだ?!)残っていることと、夜の海が怖いこと、さらに宗谷岬公園には慰霊碑があり、あまり夜にこんなのが行くのもどうかという思いもあったことから、
稚内駅に向かいます
案外距離がありますが、路側帯を示す矢印の電光表示板が延々と連なっているためにそこまで走りにくくはありません
地図でもわかるように湾曲した海岸線に沿っていることから非常に見通しがよく、そのため遠くまでピカッピカッと光る赤い光の列がとても幻想的な光景を醸し出しています
再び感傷的な気分に浸りながら運転を続け、稚内駅隣の駐車場に到着しました
時刻は20:10頃です
もう夜の8時だというのに駐車場は大混雑
一体何があるんでしょうか
大量の車は放っておいて自らのミッションを完遂させる方を優先します
まずは有名なこちら
以前は直に撮影できたんですが、稚内駅改修後はガラス越しにしか撮れなくなったようで
不思議なモニュメントは稚内駅改築と同時に日露友好の証としてつくられたもの
稚内駅は改築と同時に売店・道の駅・観光協会から高齢者住宅に至るまでのあらゆる施設と同居することになりました
2012年のことです
年月日を示す電光掲示板
下には稚内市のカントリーサインが
こちらが日本最北端の線路
ただしこれは改築に際して復元されたものらしいです
その脇にこの標柱が立っています
標柱の裏側
改築前の稚内駅と「最北端の線路」が「日本最北端の駅」標柱と共に写る写真が納まっています
さあまだまだ撮影は続きます
続いて向かうは稚内港北防波堤ドーム
車で1分少しのところなので歩いても行けるんですが車で向かいます
煌々と輝く光に照らされた稚内港北防波堤ドーム
かつてはここから樺太・大泊に向けて鉄道連絡船(稚泊連絡船)が出港していました
そのドームの前にはこのようなものが
樺太への思いを馳せて車へ戻ります
さて、本当は今日の撮影はまだまだ続く予定でした
これからまず豊富駅へ行き、「日本最北端の保存車輌」を撮影
その後道道84号線経由で宗谷丘陵を越えてオホーツク海側の浜頓別へ行き、国道238号線で北見枝幸にたどり着くまでが本日の行程でした
ところが夜というのは撮影環境としては極めて不適切な状況
さらに言えば管理人は夜間の運転が不慣れです
おまけに(気分の高揚で自覚はありませんが)身体と目は確実に疲れている
さあ、どうする……!