2020年冬の東武・南東北一周の旅～1日目その9～

本数の少ない（といっても福島～米沢の1日6往復に比べれば多いですが）山形駅行きに乗ったものの、たった3駅先の赤湯駅ですぐ降車
時刻は17:48であります
ここでは山形鉄道を撮りましょう

旧国鉄（JRに一応承継されていますが1年半だけです）長井線を引き継いで開業した山形鉄道は、古く1923年に全通し最上川沿いに連なる集落へアクセス
そのまま最上川沿いに左沢まで延伸して左沢線とつながる計画も一応あったものの、全く実現することなく特定地方交通線の第3次対象路線に選定されている過去をもちます
狙うは18:19着の列車

時間が少しあるのでトイレへ行こうと改札へ
自動改札はあったもののせっかくの機会だからとハンコをもらいました
ところが駅員さん、切符を見て
「……うん？これ三条までいくの？」
「はい」
「ちょっと待ってね……これどういうルート？ええっと……（時刻表の路線図のページをめくって）この先どこまで行くの？」
「これからずーっと奥羽線北へ行って秋田まで行って、明日秋田から羽越線で南下して新潟まで行って、そいで信越線乗ります」
「なるほどねー……これは切符出したところが悪いねー」
「どういうことです？」
「これ奥羽線までしか印字されてないでしょ。本当は全部印字するかメモ書きしないといけないのよ、うん。まあお客様には全然責任はないんだけど、もしかするとこの先切符見せたときに何かいわれるかもしれないんで」
「わかりました」

へぇへぇボタン（古い）を20回くらい押したくなりました（笑）
これまでの2回の取材旅行はどちらも青春18きっぷを使っていますし、そのほか写真を撮るために切符買うときは基本的にフリーパス、そのほか普通の旅行の際には旅行商品を使っていたので、このように「自力で経路指定の切符を買って撮影旅行をする」という形式は全く経験したことがなかったのです
いやはや、切符でひと悶着あるとは思いもよりませんでした

動揺したか、改札を出たはいいのですが、トイレの案内表示を解釈し間違えて駅舎の外まで出る間抜け
駅舎に向かって左側の物置のようなところへ迷い込んでしまいました……
トイレのありかは駅舎内の左側にある待合室の中
奥側にありましてリニューアルしたのか綺麗でした

用足ししてもう一度改札をくぐり、山形鉄道への改札へ向かいます
その跨線橋にはなにやらいっぱい少女のイラストが……
これは津軽鉄道のキャラクター「芦野かな」
津軽五所川原駅では犬のキャラクター「つてっちー」は見ましたけれども、この娘はみませんでしたね
斜め掛けのバッグに縫い付けられているのは缶バッチと「つてっちー」の顔でしょうか？
かわいいつてっちー↓

このキャラクターには中央弘前駅で会いましたね、弘前鉄道のキャラクター「平賀ひろこ」
中央弘前駅で撮ったものはこちらです↓

おや、もう廃止となった鉄道会社線の鉄道むすめもいますね……
新幹線開業によって大打撃を受け、地震がとどめとなった十和田観光電鉄と、ごく一部では「新幹線開業まで持ってさえいれば……」と惜しまれた南部縦貫鉄道です
まあそもそもどちらとも以前から経営状態が青息吐息どころではないレベルでしたし……
十和田観光電鉄は上下分離方式で再建中ですし、南部縦貫鉄道にいたっては鉄道どころか副業のタクシー業まで手放し、現在は傍目には何をやっている会社だかわからなくなってしまいました（社名も「南部縦貫」に変更されている）

第三セクター鉄道も

三陸鉄道は北と南2線あったからか、キャラクターも2体（2人？）

そして山形鉄道にももちろんいます
鉄道時計を持ってウサギを抱えています
これはなんでなんだと思って帰ってきて調べたところ、宮内駅で飼われている、近くの高校で生まれて譲られたウサギ「もっちぃ」だそうで、このキャラクター「鮎貝りんご」は「もっちぃ」が大好きなんだそうです
宮内駅には「もっちぃ」の他にも「てん」「ぴーたー」という2匹のウサギと、「かめ吉」というクサガメ（ただし非常勤）がいたそうで、なんとも賑やか
「てん」が2016年「ぴーたー」は2017年に往生したものの、「もっちぃ」は2020年現在も元気に過ごしているとか
とまあこんな感じで勢ぞろいしていましてあっけにとられました（笑）