北海道保存車輌制覇の旅~1日目その7~


管理人は夕日のさす中を美瑛から旭川まで向かいます

目指すは旭山動物園にほど近い、東旭川公民館
ここには旭川電気軌道の車輌が保存されているので、まだこの会社の路線の下調べも済まぬまま写真だけは確保しておこうという魂胆です
旭川空港の横を抜け、公民館に着いたのは予定より若干遅れた17:40頃
途中カーナビが面白いことを言ってました
「まもなく東旭川町旭正を左方向です」
指示通りに道道37号から道道1160号に入ると、
「およそ700m先、東旭川町旭正を右方向です」

 

……

 

は?

 

先ほど曲がった交差点の名前と同じ名前の交差点があるとは前代未聞です

 


基本牧場と畑しか広がっていないのでわざわざ住居表示などしなくても用は足りると思いますが、それにしたってねえ
せめて東・西くらいはくっつけてほしいものだと思います

 

閑話休題
てなわけで旭川電気軌道1001型
夕日がギラギラなんですが、東側は黒い雲が……
風もそこそこ強くなっています

 

逆光で真っ黒だったのを無理やり「何が写っているかわかる」くらいにしてみました
これはこれでなかなかありな気がします(どこが?)

 

駅名標のレプリカ

 

説明板

 

路線図アップ

 

車内こちらの系統図には「役場」としか書いていませんね

 

さて、次なる目的地は旧神居古潭駅
「かむいこたん」と読むこちらの駅は元々函館本線の旧線上にあり、電化・複線化の際の新ルート切り替えによって廃止されました
余談ながら神居古潭駅が廃止されたのは1969年の10月1日なのですが、実は2021年3月13日の伊納駅廃止まで函館本線の札幌以東において駅が廃止されるのは50余年以上もありませんでした(臨時駅や仮乗降場・支線の各駅を除く)ので、なかなかレア度の高い駅です
もっと余談ながら札幌以東においてルート変更以外の要因で廃止になったのは伊納駅がおそらく初めて(臨時駅や仮乗降場・支線の各駅を除く)なので、そういう意味でもこれら二つの駅はオンリーワンの存在であります
そんな旧神居古潭駅には蒸気機関車3輌が保存されており、中でもC57 201はC57形蒸気機関車のラストナンバーということでぜひ撮ってみたいなあと思っていました
ところがここでガソリンメーターが半分になり、
「この後さらに留萌へ出てさらにもう一回山越えて士別行くのに、ガソリン半分は怖いなあ」
と思った管理人、まずは給油が先決とガソリンスタンドを探し始めます

 

ところが旭川市街、

国道12号四条通を東から西に走ると、ENEOS4条SS・DoctorDrive旭川4条SSはどちらも右折しないと入れません
また旭川3条西SSは左折側にあるものの結局国道237号を右折しないと入れない
DoctorDrive旭川大橋SSまで一度行ったのですが、ちょっとガソリン単価が高い
ここで管理人、何を思ったか、せいぜい数百円の違いを気にして旭川大橋SSで給油せず、もう一度四条通を東へ走って昭和通りまで戻り、2条通を走って旭川3条西SSで給油するという間抜けな行動をおっぱじめてしまいます

 


この右往左往で約20分、さらに給油で15分ほど費やした管理人
大体東旭川公民館を出発したのが18時少しまで旭川市街に着くころにはもう日が暮れていたのです
給油が終わるころには19時半を回って真っ暗だったのに、管理人はそこから山の中にある廃駅に向かおうとしています

 


行程は国道12号線一本で行けるのでわりかし楽だと踏み、いよいよ美瑛川を越えて山登りを開始しました
しかし市街地を外れたところで、管理人は重大な問題に気が付きます
「道路灯がない……だと?!」

 

腐っても国道、しかも片側2車線の高規格、当然道路灯はあるものと思い込んでいたのですが、頼りになるのは自分の車の照らす灯火だけ
気が付いたとたん、急に恐ろしくなってきました
これまで管理人は昼間・薄暮に運転したことはそれなりにありましたが、夜運転したことは一度の経験しかありません
また私の家(新潟)の周辺には道路灯のない国道は確かにありましたが、両側が田んぼであるために反射板のついたポールが短間隔で設置されていましたので、「道筋を見失う」ということは滅多にありませんでした(たまになれないドライバーが田んぼ突っ込んでいましたが)
道路灯なしの真っ暗闇、道筋を示す補助もなしなどという経験は親の運転する車でも田んぼ道を走ったときくらいのもので、スピードは無論30km/h~40km/h
そういう経験しかしたことのない人間が、いきなり道路灯なしの真っ暗闇、道筋を示す補助もなし、おまけに周りは80km/h以上で飛ばしていく車列の中に放り込まれて、恐怖を感じないわけがありません
しかも間の悪いことに山道なので、どこかで脇道に逸れてやり過ごすということもできないのです
さらに間の悪いこととして、この道は山登りが始まると片側2車線から対面通行へ変化&中央線が追い抜き禁止の黄色線に変化するため、チンタラ走るレンタカーを後続車は延々と追走していかないといけないのです

 

心の中で後続車に謝り倒しながら法定速度の60㎞/hをビッタリ維持しつつ、たまに頭上に現れる矢印反射板をわずかな安心材料にして全長1.8㎞の春志内トンネルに突入します
トンネル内はランプがあるから安心かと思いきや全然そんなことはない
まず車線左側のクリアランスがそこまで取れるわけではないので、対向の大型トラックが中央線ギリギリを攻めてくる
お次はライトがまぶしすぎて中央線が一瞬見えなくなる
後ろからはギラギラに点灯した後続車がずらっと連なっている
車線をはみ出さなければぶつからないとはいえ、肝を冷やしながら走っていきます

 

トンネルを出ると一瞬縁石で作られた中央分離帯が出現するのですがすぐになくなり、またヒヤヒヤしながら今度は下り勾配へ
途中休憩できる駐車場があったにもかかわらず緊張のあまりすっ飛ばし、本当は曲がらないといけない神居古潭交差点も曲がれず、後続車をイラつかせ(ているという自覚を持ち)ながら神居古潭トンネルに突入
トンネルを抜けた先の対向車線にある

この駐車場に飛び込み、ようやく緊張から解放されました

 

時刻は既に19:45に差し掛かろうというところ
気持ちを落ち着かせ、

暗闇の中かろうじて見つけたY字路から細い道へ入ります
ところが


ヘッドライトに照らされたこのでっかい矢印と、遠くにぽつんと立つ東屋を見て、肝っ玉の小さい管理人の恐怖は頂点に

 

管理人は昔々、夜の車の中で自治会の集金に行った親の留守番をしていたのですが、ハザードの規則正しく無機質な「カッチカッチ」という音と、ハザードランプにぼんやりと照らされたこんな感じの看板が非常に怖くなって泣き出してしまったことがあります
その当時の恐怖というものがいい歳になった今でもぬぐえず、車の外に出ることがどうしてもできません

 

そもそも神居古潭駅自体こんな夜中では獣が出てきてもおかしくないような立地
写真を撮ることよりも恐怖心があまりに勝ってしまい、瞬間神居古潭駅の後に予定していた
桜山公園(北海道深川市一已町一已)
見晴公園(北海道留萌市見晴町2丁目)
でのSLの撮影を放棄
最後に予定していた士別市つくも水郷公園での撮影も明日の早朝に回すことにし、本日の撮影をこれで切り上げることを決定しました

 

今来た国道12号線を逆戻りしようと、先の駐車場で切り返したのですが、
ご覧のとおりこの道は一方通行
切り返し終わった直後、

 


ヘッドマークが照らす巨大な「進入禁止」を前にして思わず泣きそうになった管理人の心境は……多分理解できる人はわずかでしょう(笑)
再度切り返して恐る恐る細い道を進み、神居古潭交差点の信号とひっきりなしに行きかう数々の車を見たときには生き返った心地がしました(その時は)

 


再び国道12号線を戻り、途中で国道40号線に入って塩狩峠を越えていきます
相変わらず道路灯はほぼなし、反射板もなし、おまけに土砂降りになって見通しが非常に悪いという三重苦なんですが、幸いなことに後続車が全くなかったので、40号線に入ってからはあまり緊張することもなくあっさり峠越え
下る途中に見つけた和寒のローソンで唐揚げ弁当を購入し、一息つきます

 

それにしたって酷い土砂降りです
ぼんやり雨音を聴きながら2020年に起きた様々な出来事を思い返しつつ、唐揚げを頬張っていました
もう今日の撮影の予定はないので思い切って30分ほど休憩し、いよいよ士別へ
時刻は既に22時に差し掛かろうかというところです

 

ちなみに神居古潭駅から撮影を諦めずに留萌方面へ向かった場合

もしくは

 


こんなルートを通り、士別到着は0時を回っていたでしょう
士別の街中にある「道の駅 羊のまち 侍・しべつ」で本日の行程は終わります

 

北海道めぐり1日目
1日目走行距離……297.1km
通過市町村……千歳市・安平町・由仁町・長沼町・栗山町・岩見沢市・美唄市・奈井江町・砂川市・滝川市・歌志内市・赤平市・芦別市・富良野市・中富良野町・上富良野町・美瑛町・旭川市・東神楽町・比布町・和寒町・剣淵町・士別市